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リーグをひっかき回した夏のクリッパーズ台風。

 率直に言って、クリッパーズはこれまで主役になることがないチームだった。地元ロサンゼルスではレイカーズの陰に隠れ、節約家のオーナーの方針で選手のサラリーは抑えられ、育てた選手にも逃げられるチームだったのだ。

 '01-'02シーズンから大黒柱としてチームを支えてきたエルトン・ブランドは、そんなチームのイメージを何とか変えようとしてきた。この夏にフリーエージェント(FA)となった時もクリッパーズを去年夏のボストン・セルティックスにするという大胆な夢を持っていた。セルティックスは1年前にレイ・アレンとケビン・ガーネットを獲得。長年チームを支えていたポール・ピアスを加えた3人のスターを中心としたチームで昨季優勝を果たした。低迷チームでも一気に優勝に手が届くところまで行けるという、再建のお手本のような例だったのだ。

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