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200本安打の重圧から青木を救った恩師の言葉。

2009/03/08

 イチロー(マリナーズ)がシーズン210安打を記録したのは、オリックス時代の'94年のことだった。200安打が見えてきたころ「打席に立っていくら力を入れてもバットを振れずにもがく」という夢を何度も見たという。パッと目が覚めると午前3時。それからなかなか眠りにつけず、当時飼っていた熱帯魚に語りかけたり、友だちを起こしてたわいない会話をしたり、ともかく話すことで気分を紛らわせた。そのときの苦しみがあるから、メジャーに渡って5年が経っても、いまだに「200」へのこだわりを持ち続けているのかもしれない。

 ヤクルト・青木宣親は、長いプロ野球の歴史のなかで、「200」という数字の重みを知る2人目の選手ということになった。青木も重圧に苦しんだ。192本のセ・リーグ最多安打記録に並んだ後、パッタリと当たりが止まったことがあった。このとき青木はイチロー同様、電話でしゃべり続けることでプレッシャーから解放される道を探したという。相手は大学時代の恩師、野村徹だった。昨年、早大の監督を辞した野村に悩みを打ち明けると、釣り好きの野村はこう言った。

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