サイ・ヤング賞の発表が11月中旬に迫っている。ア・リーグはクリフ・リー(インディアンズ)が当確との見方が大半だが、ナ・リーグでは2年ぶり2度目を狙うブランドン・ウェブ(Dバックス)の前に、新進気鋭の“小さな巨人”が大きく立ちはだかりそうだ。
一昨年ドラフト1巡目で指名されて、瞬く間にスターダムを駆け上がったジャイアンツのティム・リンスカム。180cmに満たない身長で体重も77kg と、メジャーリーガーには見えない痩身だ。シャギーヘアで童顔の24歳は、敵地でクラブハウスに入る際に警備員に制止されたエピソードを持つ。ところがマウンドに上がれば、100マイル近い速球で次々と打者をねじ伏せる。そのギャップで地元では知らない人はいないほど人気者になった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Yukihito Taguchi