「人々は間違いなくいつまでも彼のことを忘れないだろう」。今年の球宴で本塁打競争に優勝したモルノー(ツインズ)にそう言わしめたのは、準優勝のジョシュ・ハミルトン(レンジャーズ)。あの日、主役の座は誰の目にも明らかだった。
その道程は波瀾に富んでいる。'99年のドラフトで全米1位指名されるも、'01年に交通事故で腰を負傷し、以降はコカインとアルコールに溺れる日々。違反薬物使用の出場停止処分を受け、再びグラウンドに戻ったのは一昨年6月のことだった。「クスリ漬けになっていたあの頃を思い出さない日は一日たりともないよ」。そこから奇跡のカムバック。前半戦メジャートップの95打点を叩き出し、ア・リーグ外野手部門1位で球宴に初選出されたのだった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Yukihito Taguchi