全勝優勝こそ逸したものの、余裕の独走劇で大阪場所連覇を果たした朝青龍。かつては東京場所に比べて地方場所に弱いと言われていたが、今やそんなジンクスも完全に払拭した。特にこの大阪場所は、師匠の高砂親方(元大関朝潮)が初優勝。先々代高砂親方(元横綱朝潮)も4回優勝と、高砂部屋にとっては抜群の相性を誇る。懸賞金を受け取る手刀も右手で切るように直し、心技体全てに幅が出たという感すら抱かせた。その土俵上の姿から放たれた神々しいまでの輝きは、決して新調した黄金色の締め込みだけのせいではない。ライバル不在、強過ぎるが故の孤高の闘いは、これからも当分続きそうである。
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