2008年マスターズ。3位タイと大健闘したブラント・スネデカーは、あふれる涙を隠すことなくテレビの共同インタビューを受けていた。バンダービルト大学を卒業後、'04年にプロ転向する直前、アマチュアとしてマスターズ出場経験がある。下部ツアーから這い上がって昨年の米ツアー新人王に輝いたルーキー。彼にも優勝のチャンスがあった。
最終日、首位のトレバー・イメルマンが1番ホールでボギー。スネデカーは2番ホールでイーグルとして、ともに10アンダーで首位に並んだ。
だが、ゲームが進むにつれてスネデカーはスコアを崩した。自分のテンポを忘れ、一呼吸置く余裕がなくなり、攻めるゴルフを繰り返した。象徴的だったのは13番ホール、パー5だ。果敢に2オンを狙ったボールはグリーン手前のクリークの中に落ちた。逆に、12番ホールでボギーとしていたイメルマンは手堅く3オンし、バーディーを奪う。スネデカーはボギー。この時点で、差は5打に開いた。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています