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偉業達成の陰にあった ウッズの勇気と計算。

2009/03/08

 タイガー・ウッズの左ひざの手術が成功した。左ひざの手術は、今回で4度目である。'94年、学生時代にできた腫瘍の除去。'02年の暮れには、ひざに溜まった水を抜いた。そして今年4月、マスターズが終わって走るように帰路につき、すぐに軟骨除去の手術をした。

 6月中旬の全米オープンは、その3度目の手術後、初の大会出場だった。それだけでなく、出場2週間前には、ほかに脛骨に疲労骨折が2カ所あった。それを押し切って出場したのである。

 全米オープンでは、バーディーを獲る以上に、いかにダブルボギーを叩かないようにするかが優勝の鉄則だ。けれどもウッズは、4日間で4つのダブルボギーを叩いて、なおかつ優勝した。僕の記憶では、おそらく初めての勝者だと思う。

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photograph by Taku Miyamoto

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