第130代のケンタッキーダービー馬の栄誉に輝いたのは、スマーティジョーンズ(J・サーヴィス厩舎、牡3歳、父イルーシヴクオリティ)という名のペンシルヴェニア州産馬。米国の馬産のほとんどは量も質もケンタッキー州に集中しており、ニューヨークからさほど遠くないペンシルヴェニア州は、有力バイヤーの目が届きにくい場所と言ってよかった。そんなところからでも凄い馬は出る、というのを証明したのが今年の米国のクラシック戦線。日本でいえば高知か荒尾あたりの小さな競馬場で連勝を重ねてきた安い馬が、エリートたちがひしめくJRAの頂点に立ってしまった形なのだ。
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photograph by Yoshihiro Fujioka