陸上男子100mで春の珍事が起こった。いや、世界記録が幻となってしまったのだから「珍事」というより「事件」と言った方がいいかもしれない。5月12日にカタールのドーハで行われた国際グランプリ大会でジャスティン・ガトリン(米国)は、アサファ・パウエル(ジャマイカ)の持つ世界記録を100分の1秒縮める9秒76をマーク。'04年にアテネ五輪、'05年に世界選手権(ヘルシンキ)を制したのに続き、念願の世界記録保持者となったのだ。ガトリンは9秒76を示す電光掲示板の前でひざまずき「完ぺきなレースだった。これで私が世界最高のスプリンターになった」と胸を張った。
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