歴史を繰り返すな。日本格闘技界の2007年を振り返ってみると、最大の事件はK-1やHERO'SをプロモートするFEGと旧PRIDE派の「大連立」だろう。'70年代のキックボクシング、'80~'90年代のプロレスなど、我々は幾度もリングスポーツやエンターテイメントの離合集散を見てきた。分裂したら最終的にそのジャンルが弱体化することは歴史が証明している。
PRIDEという対抗勢力が消滅したことで、その分K−1やHERO'Sの人気が上がるかといえば、答えは否。むしろ足を引っ張られる。それを予見してかつて犬猿の仲だった両派が協力しあったことは画期的な出来事だった。大英断というしかない。目先の利益だけにこだわっていたら、何も生まれない。
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photograph by Susumu Nagao