やはり今年も最後までもつれた。中国GP上海決戦に完勝したL・ハミルトンが94点として、2位に入った87点のF・マッサを7点リード。11月2日の最終戦ブラジルGPが'08年のドライバーズチャンピオン決定戦となった。マッサにとってはホームGPでの“最終決戦”、数字上逆転の可能性は小さいとはいえ、ブラジルでは故A・セナ以来の王者誕生なるか、と久々に盛り上がっている。
「こんなに低い得点のチャンピオン争いなんて」と嘆くのは、シンガポールと日本GPを連覇、ルノーで終盤に元王者の実力を示したF・アロンソだが、全く同感だ。'07年K・ライコネン110点、'06年アロンソ134点、'05年アロンソ133点、'04年M・シューマッハ148点。ハミルトンは最終戦で勝っても104点で、近年のシーズンではランク2位にも劣る獲得点数でしかない。
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photograph by Hiroshi Kaneko