進化を遂げたマリア・シャラポワが、全米オープンを初めて制し、'04年ウィンブルドン以来、2度目の4大大会優勝を遂げた。待ちに待ったタイトルだった。ウィンブルドン以降、4大大会の準決勝で敗れること5度。迷いがない強打で制した衝撃の初優勝の際は、一気にシャラポワ時代が到来するかと思われたが、それほど甘くはなかった。
この2年間、下位選手には存在感とパワーで圧倒できたが、相手が上位選手になると、強打に頼る単調さが弱点になった。陣営も弱点を理解しており、プレーの幅を広げるため、多くのショットを練習する彼女が、4大大会前には何度も見られた。その努力が、遂に全米で実った。
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photograph by Hiromasa Mano