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「Netflixだけではなく…」“F1未開の大陸”アメリカでブームが起きた理由とは?「F1の親会社が本腰」《ブラッド・ピット主演映画も公開》

F1の裏側に光を当てたドキュメンタリーシリーズ「Formula 1: 栄光のグランプリ」。アメリカでのF1ブームの火付け役に。シーズン1~7がNetflix独占配信中
従来根付くことのなかった地に、突如として生まれた熱狂。メディアの影響や時代の流れからブームの背景を読む。(原題:[白熱ピットレポート]グランプリの現場から (3)アメリカでF1ブームが起きた理由)

「F1未開の大陸」。アメリカはこう呼ばれてきた。自動車文明の牙城で、スポーツエンターテインメントの本場でもありながら、国民的な関心を呼ぶことはなかった。

 むろんF1側は、巨大な市場を開拓しようと試みてきた。現に1959年にはアメリカGPが始まり、'82年から'88年にかけては、自動車産業のお膝元であるデトロイトの市街地コースまで設けられた。メディアミックスも展開されてきたし、アメリカ国内のレースでビッグタイトルを獲得したドライバーを、F1に参戦させることも行われている。

 しかし潮目は変わらなかった。その理由は明らかだ。まずアメリカでは、インディ500やNASCARなどを頂点とした、独自のモータースポーツの伝統がある。F1ファンは存在していたし、アメリカのチームも時折参戦してきたが、彼らは「マイナーなレース」を好む数寄者と受け止められた。

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