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【フィギュアスケート傑作選】「それがユヅなんです。でも…」ハビエル・フェルナンデスが語る“勝負の相手”とスペイン人の矜持「ぼくは失敗を経て学ぶので」《2017年》
GP大会5戦目のフランス杯で、スペインのハビエル・フェルナンデスが優勝を射止めた。彼にとって通算7つ目になるGPタイトルである。
「フリーではベストな滑りではなかったけれど、中国の大会よりかなりましだった。でももっと良い演技ができると思う」
会見でそう感想を述べたフェルナンデス。SP「チャップリンメドレー」は完璧な演技で107.86という高いスコアを手にしてトップに立った。だがフリー「ラ・マンチャの男」では後半のジャンプで2度転倒。フリー1位だった宇野昌磨を振り切って、貯金で逃げきる形の勝利になった。優勝はしたものの、今季のGPファイナル進出は無い。初戦の中国杯で、腹痛に見舞われて本来の演技ができずに6位に終わったためだ。
「もちろん可能なら、GPファイナルに出たかった。シーズンの最終目標ではないけれど、大事な試合だから。特にGP大会に出るのは今年が最後かもしれないので」

26歳のフェルナンデスは、今シーズンが恐らく最後の競技生活になるだろうと公言している。だからフランス杯が最後のGP大会になる可能性が高いという。
「これまで何年滑っていくつの試合に出てきたのか……信じられない思いです。ぼくはもともと子供の頃から、単に楽しくてスケートをしてきた。ここまで来られるとは思っていなくて、自分が達成してきたものを考えると、実感がわかないんです」
「スペイン選手として初めて」という枕詞
2013年から5年連続、欧州選手権タイトルを手にしたフェルナンデス。これは1969年から5連勝したオンドレイ・ネペラ以来の記録である。さらに2013年と2014年世界選手権で3位。2015年と2016年には2年連続で世界チャンピオンになったのだ。
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