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ディープインパクトの2着…“NHP48総選挙”にも出馬したインティライミは、慶應大学馬術部にも在籍「悪さをしない、いい馬でした」《日本ダービー後の物語》

2025/06/01
小学5年生から65歳まで乗馬を楽しめるアップリケ牧場の粕谷代表。隣はインティライミと同じくスペシャルウィーク産駒である「ウィーク」
勝った馬が強ければ強いほど、記憶に残る敗者が生まれるのも日本ダービー。20年前、あの三冠馬ディープインパクトに挑んだ心穏やかな一頭がいた。引退後、北海道で人々に親しまれたその暮らしぶりを担当スタッフが明かす。(原題:[華麗なる転身]2005 インティライミ「“総選挙”にも出馬した愛され余生」)

 ウインバリアシオンとおなじく、インティライミもダービーは三冠馬の2着だった。相手はディープインパクト。うまれた年が悪かったとしか言いようがない。ダービー以降、5歳秋に重賞に2勝しているが、故障などもあってその後は勝利に恵まれず、8歳の春に屈腱炎を発症して引退。北海道苫小牧市のノーザンホースパーク(以下、NHPと略)で乗馬となることが決まった。

「ああ、インティライミが来るんだ、と思った記憶があります」

 そう言うのは、当時、NHPで働いていた粕谷英樹さんである。NHPはノーザンファームが経営する観光牧場で、競馬のある土日はもっとも忙しく、粕谷さんはディープインパクトとインティライミのダービーは「リアルタイムでは見ていない」という。

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photograph by Keiji Ishikawa

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