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【荒川静香が語る】羽生結弦の金メダルを生んだ“ニッポンの切磋琢磨”<ソチ五輪・男子フィギュア分析>

ソチ2014 1 羽生結弦(日本)280.09 2 パトリック・チャン(カナダ)275.62 3 デニス・テン(カザフスタン)255.10

 男子フリーでは、トップ選手たちにメダルを逃したくないという気持ちが強く出てしまったのだろう。ミスの多い展開となってしまった。

 その中で羽生結弦選手の勝因は、世界選手権を3連覇したパトリック・チャン選手に勝つために、自分がどうすべきなのか、的確にプログラム構成をつめていった結果だったと思う。そしてリスクの大きな後半に、コンビネーションジャンプを3つ組み込むという、誰もができることではないチャレンジをしていったのは勇敢で素晴らしいこと。そして若さゆえの勢いもあったと思う。

 フリーでの4回転サルコウの転倒は、今シーズンを見る限り、ある程度、想定内だったかもしれないが、3回転フリップの失敗には焦りもあったのではないかと思う。しかし今シーズンのプログラムは後半に高得点を稼ぎ出せる構成を組んでいたことで、まだここから立て直せるという自信があったのではないだろうか。

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photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

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