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「やっぱり力の源はアクセル」伊藤みどり(53歳)がアダルト国際大会で優勝<代名詞のジャンプで開いた扉とは?>

コンポジション、プレゼンテーション、スケート技術のすべてで7点台をマークし、合計22.08点で見事優勝に輝いた

 53歳の伊藤みどりが今年5月、ドイツで行われた国際アダルト競技会に出場。衰えを知らないダイナミックな滑りで優勝した。

「今回、試合ではアクセルジャンプ無しで、スケートの楽しさを純粋に感じて滑りました。でも、やっぱり力の源はアクセル。今日は4分間練習でシングルアクセルを跳んだら調子が上がりました」

 満足そうな笑顔には、スケートとアクセルへの愛が溢れていた。

 今年1月に大会出場を決めてから、何度も向き合ったのは『アクセルと私』というテーマだった。50代になりダブルアクセルを跳べなくなった伊藤は当初、「今の私はジャンプでアピールできない」と思い込み、演技構成点(PCS)のみで評価される芸術部門にエントリー。アクセルが禁止されている種目だ。

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photograph by Yoshie Noguchi

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