柴田国明、ガッツ石松、中島成雄、大橋秀行、川島郭志――個性的で魅力溢れるボクサー5人を世界王者に育てたのだから、これだけでもすごいとしか言いようがない。4月20日に88歳で亡くなった米倉健司元ヨネクラジム会長は、「名選手必ずしも名指導者にあらず」の格言を裏返しにしたような人だった。「名ボクサーにして、名指導者」。日本、東洋も加えると36人のチャンピオンを育てた、まさにチャンピオンメーカーである。
昭和30年代の現役当時、アマチュアのスターだった。メルボルン五輪ではメダルまであと1勝で惜敗したが、鳴り物入りでプロ転向後も、絶えず脚光を浴び、いずれも敗れたものの世界挑戦を2度経験している。
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photograph by JIJI PRESS