#1049

記事を
ブックマークする

ルクレールvs.フェルスタッペン、技と敬意が至高の闘いを可能にする。

サウジアラビアGPゴール直後、讃え合うルクレール(右)とフェルスタッペン。若い2人が新時代への闘い方を示す

 ゴール後のウィニングラン。勝者マックス・フェルスタッペンを称えてシャルル・ルクレールがサムアップを送ってみせたとき、サーキットはサンクチュアリになった。稀有な才能を備えた者だけに許された、熾烈で、濃密で、フェアな闘い。勝者も敗者も、レースする純粋な喜びを享受していた。

 開幕戦バーレーンGPではフェラーリのルクレールが、第2戦サウジアラビアGPではレッドブルのフェルスタッペンが勝利した。2つのレースに共通するのは、ふたりがしのぎを削った熾烈な首位争い。時速300kmを超える速度で接近戦を繰り広げながら、戦略を練り、心理を読み合う。一切のミスを許容しないバトルは、ドライバーの腕と相互の敬意があってこそ成立する。2戦とも、高速のデュエルは一瞬ではなく数周の間続いた。

会員になると続きをお読みいただけます。
続きの内容は…
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「年額プラン」もしくは「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Getty Images