投げて、打って、走って、プレーオフへ――。心身共に万全のコンディションで迎える今季、ベースボールの旗手は確信に満ちた表情でメジャー5年目への確かな手応えを明かした。
――ロックアウトが続くと球団の施設が使えない可能性があったので、今回のインタビューはこういう場所を用意しました。
「ここ、誰かの家なんですか」
――取材用に借りたレンタルハウスです。
「へーっ、庭は天然芝ですか? えっ、これ、人工芝か。すっげえリアルだなぁ」
――アリゾナの太陽の下、大谷さんの鍛え抜かれた身体を撮りたいと探してきました。でも、今日は長袖ですね。
「僕、脱ぎませんよ(笑)」
――そのトレーニングウェアの下はTシャツか何かでは……。
「秘めておいたほうがいいんですよ。脱がせたいなら(鈴木)誠也のところへ行けば脱ぎますよ、彼ならきっと(笑)」
――今日も絶好調ですね(笑)。ようやく4月7日の開幕が決まりましたが、スプリングトレーニングの開始が遅れたことで、できたこと、できなかったことにはどんなことがあったんですか。
「できなかったことはとくになかったですね。(労使交渉が長引いて)オープン戦の数が削られてしまったので、実戦が短くなった分、それによって得られる進捗に遅れが出ているところはあります。それでもスプリングトレーニングが始まる前にライブBP(実戦形式のバッティング練習)でも打席に立ってきましたし、ピッチング練習もできていました。通常より1週間くらい遅れているくらいかなという感じです」
――ロックアウトの期間中は、アリゾナにあるドライブライン・ベースボール(トレーニング施設)で練習を続けてきたそうですが、外で打つこともできたんですか。
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photograph by Nanae Suzuki