これは凄いことになるんじゃないか――。己の仕える指揮官にそう言わしめる若者がいる。
清水エスパルスの逸材、鈴木唯人だ。プロ3年目の20歳。パリ五輪世代の有望株でもある。
今年1月には日本代表に初選出。そして、クラブに戻ってきた鈴木の変貌ぶりに、平岡宏章監督は思わず舌を巻いた。
「外国籍選手にガツンと当たられても倒れないし、そこからグッと前に出る力強さもある。さらに、ボールを取られてもすぐに切り換える。とにかく、ひと回り大きくなって帰ってきたんです。その姿を見て、これは……と」
そうした予感が現実味を帯びつつある。いきなり開幕戦からピッチで躍動し、2戦連発。その見事な立ち回りから「俺がやらねば誰がやる」という強い意志が読み取れた。
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photograph by J.LEAGUE