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金メダルプロにアマの賞金ハンター。東京五輪で揺らいだアマプロ境界線。

2021/10/01
スーパーヘビー級決勝でリチャード・トーレス(米国)に5-0の判定勝利を収めたバホディル・ジャロロフ(上)

 東京五輪のボクシング、日本の金1(入江聖奈)、銅2(並木月海、田中亮明)の五輪ボクシング史上最多メダル獲得には驚いたが、これとは別に今大会、プロが多数参加していたという事実に常識を覆されるほどの意外さがあった。

 五輪にプロの参加を認めたのは前大会の'16年リオ五輪から。日本もこれに倣い、今大会の代表選考には元世界ミニマム級4団体王者高山勝成や元OPBF東洋太平洋ミドル級王者佐藤幸治が挑んで話題になった。

 しかし結局誰一人代表には残れなかった。県予選から始め、地域予選、全日本選手権とトーナメントを何度も勝ち抜く必要がある今の選考方式では、プロ活動を中断してトライする選手にはハードルが高すぎる。今後も制度としてプロの五輪参加は可能でも、実質無理というのが我々の認識だったのだ。

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photograph by Ryosuke Menju/JMPA

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