予選でトップタイムを記録したシャルル・ルクレールのフェラーリは、世界一貴重なはずのポールポジションに着くことなくガレージに戻った。予選最後のクラッシュはドライバーのミス。しかしマシンを修復する際、ダメージを見落としたのはフェラーリのミスだ――母国で走れないドライバーを思うと、フェラーリの赤が哀愁を帯びて映った。
空席となったポールポジションの斜め後方、2位グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、一度も首位を譲ることなく78周を走り切った。ロイヤルボックスでアルベール二世公に迎えられるのは初めてのこと。本人も認めるとおり、これまでは速さを発揮しながらも、しばしば、狭い市街地コースの“罠”に捕らえられてきた。
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