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【ラグビー】母の日にピンクのソックス。初の4強、クボタの光る発信力。

2021/05/23
ファンデンヒーファーは元ヤマハ所属。「静岡のファンのサポートを感じた。昨日は静岡のうどんも食べたしね」

 ピンクのソックスが一閃すると、楕円のボールは美しい弧を描いてHポストに吸い込まれた。

 5月9日、静岡・エコパスタジアムで行われたトップリーグ(TL)プレーオフ準々決勝。王者神戸製鋼と対戦したクボタは、前半29分にSOフォーリーが危険なタックルで退場処分。残り50分を14人で戦い、いったんは逆転されたが残り4分、WTBファンデンヒーファーが再逆転のPGを成功。23-21で競り勝ち、TL初の4強入りを果たした。

 この日、クボタの選手たちはピンクのソックスを着用した。試合日が母の日だったことにちなみ、母への感謝を表したものだ。同様の企画は国内外各競技で実施されていて、立川理道主将は「スーパーラグビーでもやっていて、いいなあと思っていた。TLで初の試みをクボタがやれるのは嬉しい」と笑顔で話した。立川は普段から母・みどりさんへの感謝を込め手首に緑のテープを巻いて試合に臨んでいる。冒頭のキックを決めたファンデンヒーファーも「ピンクは明るくて、走っても速く見える。ゲーム中も母親への感謝を意識してプレーした。それに今日は義母の誕生日なんだ」と笑った。最後、重圧のかかる場面でのキック成功は、全国の女性陣が念を送ってくれていた賜物かもしれない……。

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photograph by Nobuhiko Otomo

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