シーズン最終戦WTAファイナルズも開催中止となり、今季の女子ツアーはフェードアウトのように終幕を迎えようとしている。コロナ禍で異常なシーズンとなったが、大きな収穫もあった。イガ・シュビオンテクの「出現」だ。全仏でグランドスラム初優勝を飾った19歳は、全米で四大大会3勝目を挙げた大坂なおみとともに、女子テニスの明日を担う存在になるだろう。
どの対戦相手もシュビオンテクを絶賛する。全米で対戦したビクトリア・アザレンカもその一人。
「どの角度からもウィナー級のショットが飛んでくる。彼女の試合を見たことはあったが、今日はレベルが違った。ただ驚きだった。素晴らしい才能。美しいテニス。そして、賢い選手。なかでもスライドしてポジションに入る独特の動きがいい」
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photograph by Hiromasa Mano
