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“バブル”は成功裡に終了も、山積するNBA来季への課題。

レイカーズの優勝で幕を閉じたNBA。周囲から隔離されたバブルでシーズンを再開し、ファイナルまで開催した

 言葉のかわりに、涙があふれ出てきた。NBAファイナル第6戦に敗れた後の会見で、エリック・スポールストラ(マイアミ・ヒートヘッドコーチ)は、話し始める前に何度も涙をぬぐった。ふだん冷静なコーチの、珍しい表情だった。

「本当はこういう(感情的な)人間ではないんだが……。妻もこれを見て『誰?』と思っているに違いない」

 優勝を逃したことに加え、コロナ禍における長く異例なシーズンや、感染拡大防止のための隔離区域“バブル”で家族と離れて過ごした3カ月の重みが涙となってあふれ出た。

“バブル”で行われたNBA再開シーズンは、大局的に見ると大成功のうちに幕を閉じた。7月に22チームで始まり、10月にチャンピオンを決めるまで戦い抜くことができた。その間、“バブル”内から1人も感染者が出なかった。選手やコーチたちは口々に、これを計画して実行したリーグ本部と選手会に感謝した。

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photograph by Getty Images

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