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名門・佐渡ヶ嶽部屋に勢い。 鍵は伝統のスカウト力にあり。

2020/05/31
春場所前の番付発表で、新入幕を果たした息子の琴ノ若と握手をする佐渡ヶ嶽親方。'05年に現役引退、部屋を継いだ。

 名門佐渡ヶ嶽部屋に再び注目が集まっている。先の3月、初の無観客開催となった大阪場所で、新入幕力士として土俵に上がった二代目琴ノ若。祖父の琴櫻も、父であり師匠でもある初代琴ノ若も成し得なかった“新入幕勝ち越し”を決めたのだった。同場所で十両優勝したのが、弟弟子で2学年後輩の琴勝峰だ。同じスポーツ少年団から埼玉栄高校に進んだ後輩は、入門からわずか2年半で新入幕というスピード出世を果たした。5月場所が中止となり、新入幕力士としてのデビューはお預けとなったが、191cm、165kgの恵まれた体を持つ初々しい20歳だ。千葉県松戸市の部屋で先輩力士たちに囲まれ、今はひたすら稽古に勤しんでいる。

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photograph by KYODO

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