バルセロナの街がサッカーを失ってから2カ月がたった。がらんとしたカンプノウ。閉鎖されたバルにバルサの旗が揺れることはなく、ユニフォーム姿の人もしばらく目にしていない。
これだけの期間スポーツが中止となったのは欧州でも初めてのこと。2度の世界大戦時もサッカーが完全に止まることはなかったからだ。第二次世界大戦のダンケルクの戦い、追い詰められた英仏軍が漁船に乗り命からがら英国に辿り着いたとき、100km先のロンドンではチェルシー対ウェストハムの試合が3万人を超える観客のもとで行われていた。
この状況で苦難にあえぐのがスポーツメディアだ。バルセロナのスポーツ紙『ムンド・デポルティボ』のエドゥ・ポロ記者は嘆く。
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photograph by Daisuke Nakashima