京浜地区で最古を誇ったスポーツ施設、横浜文化体育館が今年9月に閉館する。
JR根岸線・関内駅から歩いて4~5分。足の便がいい。地元横浜で「ブンタイ」と呼び親しまれたプロレスの名物会場は、1962年5月11日に開館した。直後の5月23日に行われた力道山の日本プロレス「第4回ワールド大リーグ戦」が、いわばこけら落としのような大会だった。
横浜在住40年、同館がオープンした'62年に東京スポーツに入社した筆者にとって、昭和、平成、令和の3時代を歩み、58年の歴史を刻んだ聖地がなくなるのは、やはり寂しい。駆け出し記者として一般スポーツを担当していた'64年10月の東京五輪では、横浜文体が会場となった男子バレーボールを取材した。その後も、卓球、ボクシング、プロレス、総合格闘技などが開催された同館は、書き手にとっても錬成道場だった。思い出は尽きない。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO