6月15、16日の2日間。東京、阪神、函館の3競馬場で、合わせて156頭という前代未聞の大量の競走除外馬が出る緊急事態がJRAを襲った。発端は、馬用のカルシウム補給剤として発売されている「グリーンカル」の'18年後期(11月説があるが未確認)生産分に、興奮剤として禁止薬物に指定されているテオブロミンが混入していることが14日の午後になって判明したこと。個別の検査が間に合わないタイミングだったため、同製品の納入先となっている厩舎の馬について、競走から全馬を除外する措置に踏み切ったことが大きな波紋を呼ぶ事態となった。
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