テニスが体重別の競技なら、西岡良仁は「64kg級」王者だろう。ストロークだけで競うスポーツだったら、ノバク・ジョコビッチといい勝負をするはずだ。だが、もちろんテニスに階級制はなく、「サーブ撤廃論」も聞いたことがない。小柄な選手が2m超の選手と優劣を競う。各セット2桁のエースを奪っても、負けるときは負ける。そういうものとしてテニスは存在している。
「それがテニスの面白いところ。僕たちもやっていて楽しみなところ」。身長170cm、ディエゴ・シュワルツマンらと並び、男子のトップ100で最も身長の低い西岡は言う。
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photograph by Hiromasa Mano