大坂なおみが今後、四大大会でどれだけ勝てるかと考えたときに、気になるのはライバルの存在だ。1歳下の20歳、アリーナ・サバレンカが最大の強敵だ。'18年にはニューヘブンの大会でツアー初優勝を飾り、ランキングは前年最終の78位から自己最高の11位にジャンプアップ、WTAの新人賞も受賞した。ちなみに、2年前の'16年に同賞に輝いたのが大坂だった。
'18年の全米では大坂とベスト8を懸けて対戦した。フィジカルとパワーにものを言わせて大坂を圧倒する時間帯もあった。ミスを恐れぬ大胆さとウイニングショットを的確に決める冷静さが同居していた。リードされても押し返してくる粘りと気迫、負けん気の強さが大坂には脅威となった。どちらに転んでもおかしくない試合だった。大坂は「彼女は素晴らしい選手で、スペースを与えたらどんどん攻めてくる。精神的に持ちこたえることが必要だった」と辛勝に胸をなで下ろした。
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