3横綱が休場することとなった1年納めの九州場所は、小結・貴景勝の活躍に目を見張る。初日から横綱・稀勢の里を下し、翌日は大関・豪栄道に土をつける大殊勲。175cmの丸い体で、はじけるような突き押し相撲を見せ、前半戦の土俵を連日沸かせた。
言わずと知れた、元貴乃花親方の愛弟子だ。大の貴乃花ファンだった父のもと“父子鷹”のごとく、幼少時代から極真空手に打ち込んでいた。全国大会で名を馳せるも、不可解な判定に納得できず、「白黒はっきりしている世界がいい」と相撲に転向した経歴を持つ。小学生時代から「貴乃花部屋後援会キッズクラブ」に通い、名門・埼玉栄高校に進学。卒業を待たず、気が逸るように貴乃花部屋に入門した。まさに貴乃花部屋の申し子だ。
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photograph by KYODO