#961
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<越境クロニクル 1998-2008> 中田vs.名波が魅せた雨中の「日本ダービー」。

2018/09/26

「デルビー・デル・ジャポネ」

 ピンク色の紙面で知られるイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に、印象深い見出しが躍った。直訳すれば「日本ダービー」だ。

 あれは1999年10月23日だから、19年前のことになる。イタリア・セリエA第7節のペルージャ対ベネツィアで初の日本人対決が実現した。

 中田英寿と名波浩だ。


 当時のセリエAと言えば、世界最高峰のリーグ。そこで日本屈指のタレントが相まみえることになったわけだ。当然と言うべきか、大変な数の日本メディアがスタジアムに押し寄せている。

 ペルージャに加入して2年目の中田はすでにチームの中心だった。一方の名波は、同年夏にジュビロ磐田からベネツィアへ加入したばかり。各々のチーム内における立場は、大きく違っていた。

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photograph by AFLO

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