「デルビー・デル・ジャポネ」
ピンク色の紙面で知られるイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に、印象深い見出しが躍った。直訳すれば「日本ダービー」だ。
あれは1999年10月23日だから、19年前のことになる。イタリア・セリエA第7節のペルージャ対ベネツィアで初の日本人対決が実現した。
中田英寿と名波浩だ。
当時のセリエAと言えば、世界最高峰のリーグ。そこで日本屈指のタレントが相まみえることになったわけだ。当然と言うべきか、大変な数の日本メディアがスタジアムに押し寄せている。
ペルージャに加入して2年目の中田はすでにチームの中心だった。一方の名波は、同年夏にジュビロ磐田からベネツィアへ加入したばかり。各々のチーム内における立場は、大きく違っていた。
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photograph by AFLO