ため息交じりの言葉は、おそらく本音だった。
「ホント、考えますよ、さすがに。ここまで投げられないと。神様は自分に何を教えようとしているのか。まったく分かんない」
右上腕痛などの症状で戦列を離れているカブス・ダルビッシュ有の今季中のメジャー復帰が、絶望的となった。
8月19日、マイナーの1Aサウスベンドで6月25日以来となる実戦マウンドに立ち、リハビリの最終段階に入った、はずだった。実際、初回は2走者を許しながらも、後続を退け、無失点に抑えた。しかも、最後は外角低めへ153kmの速球を投げ込み、見逃し三振。ダルビッシュ自身、「納得のいく、いい球だった」と好感触を得るほどだった。
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photograph by KYODO