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ネリのような体重超過は世界戦で頻発している。~どうせ剥奪ならオーバーウェイトで戦う、という開き直りを許すな~

2018/03/27

 山中慎介のラストファイトを台無しにして勝ったルイス・ネリ。最近これほど後味の悪い試合があったろうか。

 試合前にリングに向かう時、そして山中を倒した後にも、大きなブーイングがネリの背に浴びせられた。日本のファンがこれほど強い反発を示した光景を過去に見た記憶がない。


 試合前日13時の公式計量でバンタム級リミット53.5kgを2.3kg上回り、2時間後に再び秤に乗ると1kg落ちていたが、もちろん失格。この時点でWBC世界バンタム級王座をはく奪された。対等の条件でリベンジに挑みたかった山中は「ふざけんな」と語気を荒げた。これが最後の試合と覚悟を決めて調整してきた山中には、実に酷な展開である。

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photograph by Hiroaki Yamaguchi

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