#940

記事を
ブックマークする

悲運と言い訳の永遠のカクテル。~誤審でW杯を失った北アイルランドの消えない記憶~

2017/12/01

 アズーリのいないワールドカップ(W杯)はさみしい。そのことについては別のページが割かれるだろう。

 本欄では北アイルランドの不在を書きたい。

 いまアイルランド島北部における「大衆の敵」ナンバーワンは、あるルーマニア人の医師で間違いない。

 オヴィディウ・ハツェガン。

 ティミショアラのビクトル・バベシュ医科薬科大学卒業。37歳の男にはもうひとつ問題の仕事がある。サッカーのレフェリーだ。


 ベルファストのウィンザー・パーク。北アイルランドのフットボールの聖地である。かつては凸凹の芝が悪評だった。そのころホームの代表はロングボールばかりを放り込んだので都合がよかった。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Getty Images

0

0

0

前記事 次記事