プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)が終わった。セ・リーグは2位・阪神に10ゲーム差のぶっちぎりで優勝した広島が、3位(広島とは14.5ゲーム差)のDeNAに敗れて日本シリーズ出場を逃す波乱の結末。こうして2位以下のチームが勝ち上がると、毎年のように噴出する「CS不要論」が、今年もまた、あちこちで持ち上がっているようである。
CSは1年間かけて143試合を戦ってきた結果を「無」にする――これが不要論の基本論調だ。
だが、ちょっと待ってほしい。
今年のセ・リーグの優勝は紛れもなく広島だ。その事実は決して消えるものではない。CSでどんな負け方をしようと、広島の強さはリーグ優勝という形で評価されている。それが「無」になることもないということだ。
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photograph by KYODO