「日本のラグビー関係者はスーパーラグビーの試合をなめている」
刺激的な言葉が届いた。サンウルブズが7月1日、ヨハネスブルクで行われたスーパーラグビーのライオンズ戦に7対94で大敗したのを受け、南アフリカ代表のニック・マレット元監督の発言をAFP通信が報じたのだ。
暴言と感じた人もいただろう。記事は「日本のトップ選手の多くは、サンウルブズではなく、企業が所有する国内のクラブでプレーしている」との発言も紹介しているが、「日本のトップ選手は企業とサンウルブズの両方でプレーしてるぞ」と反論する人もいそうだ。
だがマレット発言は、実は本質を突いている。サンウルブズはスーパーラグビーの試合に必ずしもベストメンバーを組んでいない。ライオンズ戦には、'15年ワールドカップ代表の堀江翔太、田中史朗、松島幸太朗、福岡堅樹ら、7日前のアイルランド戦に出場した選手の姿がなかった。日本代表、トップリーグとの過密日程を考慮し、サンウルブズの試合にローテーション制を導入して選手に休養を与えたのだ。これにマレットは異議を唱える。
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photograph by Nobuhiko Otomo