有明コロシアムで2日間に亘って行われた5つの世界タイトル戦。勝敗予想が最も容易だったのが、井上尚弥がメキシコ系米国人のリカルド・ロドリゲスを3回KOで一蹴したWBO世界S・フライ級戦だった。
挑戦者はランキング2位、WBOから対戦を義務付けられた強豪ながら、実力差は開き過ぎていた。試合は井上のやりたい放題。初回1分程度で相手を見切るや、2回には再三サウスポーにスイッチする「二刀流」でロドリゲスを翻弄。間合い、距離カンの掴み方も絶妙で、慣れない左構えからの左ストレートで挑戦者を腰砕けにさせると、次の3回にはオーソドックスに戻す。得意の左フックを決めて2度のダウンを奪い、仕事を終わらせた。
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photograph by Hiroaki Yamaguchi