イチローを追ってアメリカに渡り早5年。昨季は最強軍団シカゴ・カブスでワールドシリーズの激戦を“体感”した。そして'17年、どこでプレーしようとも、野球バカの挑戦は止まらない!
2016年4月14日、シカゴ・カブスでプレーしていた川崎宗則は、シンシナティ・レッズ戦が終わって監督室に呼ばれた。メジャーに昇格してから一週間も経っていなかったが、どうやら「悪い報せ」のようだった。
川崎が監督のジョー・マドンの部屋に赴くと、やはりアイオワにあるトリプルAのチームに降格するという話になった。アイオワで頑張るか――と気持ちを切り替えるのにやぶさかではなかったが、何か監督とコミュニケーションを取りたかった。
監督室で目に留まったのは、立派なワインセラーである。マドンは試合終了後にワインを嗜む趣味人だ。川崎は言った。
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photograph by photographs by Shinryo Saeki