年末に発売されたある雑誌がスペインで話題になっている。
濃密な記事でコアなファンを惹きつける月刊のサッカー雑誌『Panenka』だ。同誌の特集は、バルセロナのDFジェラール・ピケが現代ジャーナリズムについて12ページにわたって語る、というもの。サッカーやプレーに関する発言は皆無で、新時代のメディア論だけを語らせた新鮮な切り口が受けている。ピケが強調したのは、選手にとってもはやメディアはほとんど必要ないということだ。
「テクノロジーの進化と、悪意を持つ一部のメディアの存在が、選手とメディアの関係を変えたんだ。ツイッターやフェイスブック・ライブ、ペリスコープの登場で、選手とファンはかつてないほど近い距離になり、記者は主役の座を奪われた。マルカはスペインで最も読まれている新聞だけど、ツイッターのフォロワーは何人いる? 400万人? それを超える選手なんてたくさんいる」
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