背番号1――プロ7年目を迎える斎藤佑樹が、18番から1番へ背番号を変更することになった。それは斎藤にとっては思いもかけないことだった。
「正直、1番はどうかと言われて、不安な気持ちもありました。今の自分の成績では18番よりも重い背番号になるのは仕方ないと思っていたのに……1番には18番とは違うプレッシャーがありますからね。しかも背番号1はピッチャーだけの数字じゃない。野手も含めて誰もが背負いたい数字ですし、そういう背番号をつける以上は誰からも認められる選手にならなければならないと思うんです」
プロ6年目の斎藤は1勝もできなかった。足りないものは何なのかを自問自答し、動画に収めたフォームを繰り返し見てはイメージ通りに動けるよう、練習を重ねてきた。そんな最中の背番号変更を、斎藤は『背番号1に相応しい結果を残せ』というプレッシャーと、『心機一転、頑張れ』という配慮の、二つの意味が込められているというふうに受け止めた。
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