一般的には無名のボクサーが、連続KOの日本記録に並ぼうとしている。
福岡県久留米市を拠点とする別府優樹(25歳)。日本ウェルター級8位とランキングはまだ下位だが、これまで14戦すべてKO勝ち。強打とその攻撃的なファイトぶりから「九州のタイソン」のキャッチフレーズで売り出し中のスラッガーだ。来年1月13日に聖地・後楽園ホールで予定している次戦も倒すと、浜田剛史と牛若丸あきべぇが保持する15連続KO勝ちの日本タイ記録となる。
「連続KO記録」と聞くと、ファンはまず懐疑的に受け止める。“かませ”ばかりを相手に選んで作られた記録ではないかというわけだ。これが世界戦だけでも18連続KO勝ちのゴロフキン(世界ミドル級王者)なら誰からも文句がでないが、実際世界のリングでは昔も今も眉唾ものの記録が珍しくないのだ。
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photograph by BOXING BEAT