日本のゴルフ界にとって大きな期待が持てる大会が迫ってきた。松山英樹と石川遼が初めてタッグを組んで出場する「ワールドカップ」(11月24日開幕・豪州)だ。自分自身、2002年、メキシコで開催された大会に伊澤利光さんと出場して優勝(日本代表として45年ぶり2度目)した経験はあるが、あの時は全体から見れば、ダークホース的な存在だった。ただ、今回は世界的に実力が認められた2人で、完全な優勝候補だと思う。
自分の経験から言えば、ダブルスで戦うワールドカップで勝つには、何よりも2人の“ハーモニー”が大事だと感じた。伊澤さんは2歳年上だったが、自分が小学6年生の時から知っていて、兄弟のような関係だった。その前の日本開催のワールドカップでも一緒にプレーしていたし、絆があった。だから、ショットを打つ前に「こう攻めようと思う」「それ、いいね」と、ほとんど考えが一致していた。自分はリカバリーするプレーが得意だったし、伊澤さんも自分のそういう部分をリスペクトしてくれていた。お互いに認め合いながら、2人とも実力を出し切れたのが勝因だったと思う。
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