「求む、10番」。9月上旬、イタリアのガゼッタ・デッロ・スポルト紙が組んだ特集のタイトルだ。
内容は、現在のセリエAにまともな10番がいない現状を嘆くもの。ポグバが抜けた王者ユベントスに今季10番はおらず、ナポリはマラドーナがつけた10番を永久欠番にしているため不在。まず優勝を争う2クラブに10番はいない。
低迷するミラノ勢の10番に関して同紙は「インテルではパッとしないヨベティッチが10番」と疑問を投げかけ、ミランは「たしかに本田は偉大だ。マーケティングにおいてだが」と辛辣だ。
イタリア人が期待するフィオレンティーナの10番ベルナルデスキも、アントニョーニ、バッジョ、ルイコスタらがつけてきた重い番号を背負うと力不足の感が否めない。エンポリのサポナーラは古典的な10番だが、リーグを代表するスターとはとても言えない。誰もが認める10番というのはローマのトッティくらいだ。
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