間もなく五輪開幕というこの時期。リオ五輪の出場枠もほぼ埋まり、これには漏れたものの、なおかつ現役を続けたいボクサーにとって、プロ転向はリスキーだが魅力的な選択肢である。
大橋ジムからプロ転向を表明した清水聡もその1人。ロンドン五輪バンタム級銅メダリスト。一度は不当判定に泣かされながら、試合後の抗議が通って判定が覆る、五輪史上に残る“事件”に発展。これをきっかけに銅を手中にする。
その後、盟友・村田諒太のプロ転向を尻目にアマを続けてきたのは、五輪3度目の出場で前回の銅以上のメダル獲得に意欲を燃やしてきたからだ。アマ組織内のプロAPBとの契約に応じたのも五輪出場に有利と判断したからで、このため並行してプロ活動ができない自衛隊を除隊するという思い切った決断もした。
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