気の早い話だが、仮にドナルド・トランプ氏が米大統領になったら「彼ならよく知っているよ」と自慢するボクシング関係者が増えることは間違いない。
今から四半世紀前、共和党の大統領候補の1人はアトランティックシティの試合会場でおなじみの顔だった。ファンではなく「業者」の1人として。当時もトランプ氏は不動産王であり、同時にカジノホテルのオーナーでもあったから、タイソン戦をはじめ客寄せのためにボクシングの大試合を主催するのが常だったのだ。まだ40代前後で髪も金髪ではなく、目立ちたがり屋の青年実業家風。大統領を目指す人物と信じた者はいなかったろう。
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photograph by AFLO