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4年間で彼らはどんな男になったのか。~駒澤大学陸上部、アスリートと青年の2つの顔~

2016/02/16

 写真家の水上俊介は4年前のある日、駒澤大学陸上部のグラウンドを訪れた。そして、監督の大八木弘明にこんなお願いをしたのだという。

「陸上部の写真を撮らせていただきたい」

 今回紹介する『HEROES』は、陸上にかける大学生ランナーたちの「姿」と「時間」を撮った写真集だ。2冠を獲得した2013年の出雲や全日本のシーンも撮影されているから駅伝ファンはそれらの写真を見て、選手たちの快走を思い出すことだろう。けれど、僕がこの1冊が魅力的だと感じるのは、勝利や栄光の瞬間を撮るだけではない点だ。思い切って言うなら、水上は大会の結果などさほど気にしていないのかもしれない。

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photograph by Wataru Sato

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