共に高校時代を福岡で過ごし、互いを認め合ってきた。今、ジャパンのウイングの座を争うライバルでもある。実は好対照を描く両エース候補の歩みを、幼少から辿る。
左ウイング福岡堅樹、右ウイング藤田慶和、福岡県の高校を卒業した大学生がフォーメーションの両翼に並んだ。
5月9日、博多のレベルファイブスタジアムで行われた日本代表対韓国代表戦でのことだ。彼らがボールを持つたび地元ファンから歓声が沸きあがった。日本ラグビーの未来への期待感が膨らむ。福岡は爆発的なスピードで3トライをあげ、藤田は幅広い動きでチャンスを作った。
県立福岡高校出身の福岡、私立東福岡高校出身の藤田。学年は福岡がひとつ上だが、オール九州など選抜チームでプレーした当時から、互いの実力を認め、意識し合う仲だった。ともにトライを奪う嗅覚に優れるが、ふたりのプレースタイルは異なる。
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photograph by Tadayuki Minamoto